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賞味期限3時間以内

賞味期限3時間以内 !?


食の安全性に関する報道は、連日テレビや新聞紙上をにぎわせています。最近話題になっているのは、売れ残りのラベルを代えて再度店頭に置いたり、作り直してさもさも今日作ったばかりと偽って販売していたというものです。老舗といわれる名店でも、私たちの知らないところで不正は行われていたようです。記載されている賞味期限はまったくあてにならないことになります。「開封しないで、正しく保管された場合に味や品質が保てる安全な期間」が賞味期限ということですから、買ってきた時点でもう賞味期限切れというわけです。本当に困ったものです。「今後は絶対に止めて!」と大いに怒りたいものです。


賞味期限には数ヶ月、数年とさまざまに表示されていますが、賞味期限3時間以内とは何のことだと思いますか?


これはアーユルヴェーダでいわれている家庭の料理の場合です。料理は調理されたばかりの、できたての温かいものが最も消化しやすく、美味しいといわれています。特に寒い季節は湯気の立っているうちに食べるのがいいのです。冷めてから再び温め直すよりも、冷める前に食べてしまうのがベストだというのです。


昔はほとんどの家庭では3時間以内に、いえいえ 30 分以内に料理は食べられていたのです。かまどや炊飯ジャーで家族の人数分のご飯が炊けるとおひつに即ご飯を入れなおします。これは長女である私の小さい頃の役割でした。適度に水分がとんで温かさもほどよくなったとき、おじいさん、お父さんと偉そうな人からご飯をよそって、あっという間におひつは空になってしまう。おかずの食べ残りもありませんでした。


時間が経ってしまうと料理は固くなり、美味しくなくなり、栄養価も落ちてきます。


一晩置いたほうが美味しくなるものだってあると、以前は思っていました。おでんや大根の煮付けやカレーやシチューなどがそうでした。おでんや大根の煮付けなどは確かに一晩置くと味がしみて美味しいように感じますが、味が濃くなるので、後でのどが渇くようです。一般的に美味しいと感じるものは濃い味付けのものや、油の多く入っているものが多いようです。おでんだって、一晩置かなくても作りたてのほうが具の勢いがあって美味しいと感じます。また、自分が料理する立場にあると残り物を捨てるのは忍びない、もったいないと感じてしまうのです。私は翌日もその翌日も残飯整理係を一手に引き受けていたものです。でも、最近はその係を返上いたしました。アーユルヴェーダで言われるとおり、一晩置くよりも作りたてのほうが体にいいし、美味しいと感じるようになったからです。残らないように少なめに作ることで残飯整理係は不要になりました。


時間がたってしまったものは消化しにくくなり、未消化物(アーマ)が作られやすくなるとアーユルヴェーダではいわれます。アーマは病気のもとになるものです。できるだけ日々の生活の中でアーマを作らないように努めなければなりません。食べ過ぎないこと、睡眠をよくとること、運動を心がけることなど健康によいといわれることは、すべてアーマを作らないための方法になっています。


地球の温暖化が叫ばれている現在、たくさん作っては食べ残し、冷蔵後に保存して、再びガスや電気を使って温めなおすより、即食べきってしまうほうが CO2 の排出量を減らせて環境的にもいいと思います。体にいいことは環境にもいいということです。


「食べる三時間以上前に調理され、味がなく、腐敗していて、悪臭を放ち、食べ残しや触れるべきでないものが入っている食物は無知の様式の人に好まれる。」

    (「バガヴァッド・ギーター」 バクティヴェーダンタ文庫社)


最近体も心も重たいと感じ、何事にも意欲がなくなり、どうでもいいやと人生を投げ出している人は、ぜひ調理したての温かい食事をどうぞ。
 
 
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