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「ナン? イエローライス? ホワイトライス?」

スポーツクラブの帰りには必ずといっていいほど、いつも寄るお店があります。駅の近くのインド料理店です。始めはインド人の男性のあまりの早口に何を言っているのか、さっぱり分かりませんでした。最近は聞かれる前に「イエローライス!」と先手をうって答えるようになりました。

お皿からはみ出るほどの大きなナンは、私には量が多すぎてお腹がもたれてしまうのです。前に自分でナンを作ってみたことがありますが、1人分でもびっくりするほど小麦粉を使います。小麦を挽いて粉末の形にすると、もとの小麦そのものより消化に負担がかかるとアーユルヴェーダでいいます。その通り、いつまでたってもお腹は空かず、その日の夕食は遅い時間にするか、または量をかなり少なくしなければなりません。だから、最近はナンよりも、もっぱらイエローライスにしてもらうのです。その派手な黄色はターメリックで炊き込んだものでしょう。ターメリックは肝臓の調子を整えるといっても、それでもお好み焼きのように、大きなお皿いっぱいに薄く広げられたイエローライスは私には多すぎます。もったいない話ですが3分の1は残してしまいます。

まっ黄色で、つややかに油の乗ったライスにカレーを少しずつ混ぜながら食べる時間は、健康の有難さを感じる瞬間でもあります。胃腸が弱かったら、ちょっと負担が大きいですもの。ピッタの私はいつも食欲旺盛ですから食べようと思えば食べられますが、腹八分目、いえいえ私の年齢では腹六分がちょうどいいと「林住期」(幻冬社 五木寛之著)に書いてあったけ・・・。

同じようなイエローライスでも、サフランライスはターメリックライスより、色も香りも味も上品です。

サフランライスはターメリックライスほど個性的ではありませんので、カレー以外のメニューでも合うご飯になります。ほのかな独特の甘い香りのサフランライスは繊細で上品な貴婦人のようです。それに比べて、ターメリックライスは肝臓が丈夫な肉体労働派の元気いっぱいの若者といった雰囲気がします。

どちらも炊飯器で簡単にできます。胃腸が弱っているときは塩やコショウをちょっと加えたシンプルな味もよし、お腹がすいて元気なときはバターを加えてちょっと濃厚な味にするもよし、人が集まるときにはブイヨンを加えてしっかりした味のものにしてもよし・・・。

サフランライスもターメリックライスも健康状態や目的によっていろいろ楽しめます。

赤やオレンジ色、黄色などの暖色系の色は人の食欲をそそる色といいます。私はお腹を空かせたままスーパーに買い物に出かけると、まず入り口で山のように積まれている暖色系の果物に目が惹かれます。オレンジ色のネーブル、赤いりんご、黄色いバナナやグレープフルーツにパイナップル、それらを順にかごに詰め込み、その後はもうあるもの全てが美味しそうに見えて、あれもこれもとかごにつめこみます。商業戦略に完全にはまってしまうのです。そして、家に帰ってから山のような食物を見て、腹六分と我慢する、厳しいものがあります。お腹が一杯のときに腹ごなしも兼ねてスーパーに出かければ、ほどほどの買い物ですむと反省しつつ、またお腹が空くと慌ててスーパーへ。

夏は体力、消化力、免疫力が一年で一番弱くなるとアーユルヴェーダではいいます。黄色がちょっと消化力を高めてくれるイエローライスは夏向きのライスといえるでしょう。いかがですか?

 

 
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