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シローダーラー

ーユルヴェーダといえばすぐ「美女がベッドに横たわっていて、ポットから額にたら〜りと液体が注がれている神秘的な絵図」を思い浮かべる方も多いと思います。そばに蓮の花などあれば、それだけで「もう癒されそう !!! 」な雰囲気が漂ってきます。そうです、それが「シローダーラー」。

ローとは「頭部」、ダーラーとは(だ〜らだ〜ら!と)「途切れることなく垂らす」という意味です。だからシローダーラーは「頭部の垂下療法」とでも言ったらよいのでしょうが、それよりシローダーラーの方が雰囲気は伝わりますね。

「頭部」はアーユルヴェーダでも古くから注目すべき重要な部位として、頭部に施す療法もいろいろありました。頭の周囲になめし皮を巻きつけて、下の縁にペーストを塗ってもれないようにして、その中に生ぬるい油を満たすという「シローバスティ」。油に浸した布を当てる「シローピチュ」。今でこそ一般的に行なわれるようになったヘッドマッサージのルーツ、シローアヴィヤンガなど。(参考「古代インド医学」出版科学総合研究所)

やはりインド発祥のものはバリエーションが豊富、奥が深いのです。

本でシローダーラーといえば油、それもごま油が一般的ですが、本場インドではそれに限ったことではありません。体質や症状に合わせて薬用油・牛乳・ヨーグルト水・煎じ液など、使用する液剤はいろいろあります。ほとんどのアーユルヴェーダサロンでごま油を使っている中で、サロンマティでは煎じ液を使ったシローダーラーを行なっています。これにはいろいろ理由がありますが、その1つに煎じ液のシローダーラーの心地よさも味わってもらいたいからです。

には油特有のよさがあり、煎じ液にはまた別のよさがあります。油のシローダーラーが「ゆったりとしたインダス川の流れ」に似たものであれば、煎じ液のシローダーラーは「山あいを流れる谷川のせせらぎ」とでもいったおもむきです。チャポチャポと聞こえる水の音が島国、水の国に住んでいる人間の五感を心地よくくすぐるような気がするのです。

容院でシャンプーをしてもらうときって、本当に気持ちのよい至福の時間です。あまりの気持ちよさに「ずっと洗い続けてほしいなぁ〜」と内心思いつつ、「痒いところはございませんか?」と聞かれると「ありません、もう大丈夫です」と私は答えてしまいます。「もうちょっとお願いします」とは言えないのです。頭部に適度な刺激を受けるのは本当にゴクラク、ゴクラクな気分です。

ローダーラーは頭部に直接よい影響を与える健康法ですから、考えごとや悩みが多くて不眠気味の人には本当に気持ちのよいものです。とろとろとすぐに眠ってしまうかもしれません。目が覚めたらシローダーラーが終わっていたということも珍しくないことです。睡眠不足を補って目覚めたときにすっきりするのなら、それも悪くないかもしれません。でも何をやっているのかを意識の底で感じながら、ゆったりしていられたら、そのほうがいいかもしれませんね。

痛が和らぐ・熟睡を促す・疲労感がとれる・目がスッキリする・顔の筋肉のこわばりが和らぎ表情が穏やかになる・頭皮の血行がよくなり抜け毛が減るなど、人それぞれ、さまざまな効果があるようです。

どうですか、体験したくなってきましたか?