ヨーガと食事
自転車運転
目の健康
夏の睡眠
鼻の健康法
ことばと健康
アンチエイジング
酸味
夏の冷たいレシピ
イエローライス
カティバスティ
苦味
生理的衝動
シローダーラー
アビヤンガ
ハチミツ
渋味
甘味
ヨーグルト
ターメリック
ギー
ごま油
シナモン
しょうが
お白湯
痩身マッサージ

ーユルヴェーダが広まっていた数千年前の時代から、インドでも豊かな暮らしをしている人たちは糖尿病や肥満に苦しんでいたようです。そのための治療法などが細かく古典書に記載されていることからも、そのことは分かります。肥っている人を痩せさせるには、満腹になっても栄養にならないような食べ物を摂取する、寝すぎない、適度に運動する、ドライマッサージなど、遥か数千年前からすでに現代と同様のことがいわれていることは驚きです!

「究極のインドエステ」というような広告をよく見かけるせいか、インド式マッサージはどんなものでも「かなり痩せる!」と思っている人も多いと思います。インドにはマッサージ法といっても、ごくごくソフトタッチのものから足裏で踏みつけて行なうかなりハードなものまで、マッサージ法はいろいろなものがあります。マッサージに使う材料だっていろいろ、効果だっていろいろです。やはりそこはインド、奥が深いのです。

ッサージ法の1つにアビヤンガがあります。アビヤンガとはインド式オイルマッサージのことです。アビヤンガは代謝をよくするために結果的に痩せる効果も期待できますが、これは主にラサーヤナ(滋養強壮、若返り法)としての効果が大きいマッサージ法といえます。痩せたいという若い人たちを見ると、体型を細くするよりもまずは体を整えた方がいいのではないかと感じることがよくあります。そういう人には体の組織の質をよくするアビヤンガの方をお勧めしています。ただただ痩せればいいというものではない、と思うからです。その場合でもアーユルヴェーダは体質に合わせたオイルを使い分けますので、ちょっとふっくらしているカパ優勢の人にはそれにふさわしいオイルもありますのでご安心ください。

ーユルヴェーダではもっと積極的に脂肪の代謝をよくする「痩身法」ともいうべきマッサージ法もあります。それは「ガルシャナ」といわれるドライマッサージ法と「ウドワルタナ」と言われるハーブペーストによるマッサージ法です。

ルシャナ(ドライマッサージ)はそのものズバリ、乾いたものを使ってするマッサージ法です。だからいろいろなものが使えます。綿や絹の布地を使ったり、質のいいものであれば土や砂、レンガの微粉末なども昔は使っていたようです。日本でも昔からおなじみの「乾布摩擦」のルーツともいうべきものです。うちのお隣は昔広いお庭のある家で、そこに剣道の先生が住んでおりました。毎朝早く、日本手ぬぐいをクルクルっと丸めて、上半身裸で、イッチ、ニッと大きな掛け声で乾布摩擦をやっていた姿が目に浮かんできます。朝早く起きるといういい生活習慣や、体を動かすこと、大声を出すこと、布で皮膚を刺激することで自律神経の働きをよくすること、積極的に自分の健康は自分が作るという意気込みなど、なにを取り上げてもいいことずくめ。そんなわけで、やはりその剣道の先生は長生きされたと聞いております。

乾布摩擦は風邪を引きにくくするとか、喘息など呼吸器系の病気の緩和にいいなどと現代ではいわれていますが、アーユルヴェーダでも「ガルシャナはカパを緩和する」といい、カパ性の病気の中に喘息や鼻炎などがありますので、同様なことが昔からいわれていたことになります。

また、「皮膚の色つやをよくして、喜びや幸運をもたらす」という何とも嬉しいこともいわれています。女性でも男性でも皮膚の色つやがよくなり、カパが緩和されて身も心も軽やかになったら、表情も明るくなり、何でもやってみようという意欲も増そうというものです。そうなると自然に友人も集まってきて、運もどんどんついてきて、当然のごとく素敵な人との出会いもあることでしょう。喜びや幸運をもたらす・・・なるほど。

近は冷水で湿らせたタオルで摩擦する「冷水摩擦」も人気があるようです。乾布摩擦だとちょっと刺激が強いと感じる人にはいいようです。同じように、ガルシャナではちょっと皮膚に刺激が強すぎる、肌が乾燥しすぎるという人にはウドワルタナがいいでしょう。ウドワルタナは細かいハーブパウダーにオイルを混ぜてペーストにしたものでマッサージをします。乾燥している肌質の人や、乾燥する季節にはほどよい油分を補給しつつ、脂肪の代謝をよくするマッサージ法といえます。いずれにしろ、どんなハーブを選ぶか、どのくらいの割合で混ぜるか、オイルは何にするかなどはテクニシャンの腕の見せ所であり、また楽しいところでもあります。